『入れ歯は、寝る時、外すよね』

と続けて2人の患者さんに質問されました。

私が歯科大の学生の頃、寝るときは入れ歯を外して、お口の中も入れ歯も休ませてあげましょう、そしてその際には、入れ歯は、入れ歯洗浄剤につけると聞いたような気がします。
しかし、歯科医となり講習会で聞いたり、実際の日々の診療していく中で、入れ歯を外して寝ると (寝ているとき多くの人が歯ぎしりをします)

  • 顎の位置の安定が悪い
  • たくさん歯がないとお顔がくしゃっと潰れたようになる
  •  ある歯にあたって顎が曲がりやすくなったり、奥に入ってしまったり→ 顎関節症やあごの痛みにつながるかもしれません

残っている歯を守るためにも、例えば、上の前歯だけが数本残っていて下がたくさんあったとしたら

  • 力でかぶせ物や詰め物が取れやすくなってしまうかもしれない。
  •  神経のない歯の根が割れてしまうかもしれない
  •  歯が動いてきてしまうかもしれない

以上のことから、入れ歯は入れて寝たほうが良いと思っています。
患者さんと話していて、長年入れ歯を外して寝ていたから、入れていたら眠れないという方もいます。
無理強いはしませんよ。試してみるといいですね。

しっかり睡眠がとれるようでしたら、入れて寝ることをお勧めします。