*こちらの治療は自由診療(保険適用外)となります。
インプラント治療で歯の欠損を食い止める
ドミノ倒しのように次々と歯を失う「咬合崩壊」
虫歯や歯周病が原因で奥歯の歯質や歯周組織の崩壊がはじまります。ひとつの奥歯が失われたことで次の奥歯の欠われ、反対側の歯に過大な力がかかり、ブリッジや入れ歯を支える歯に問題が生じていきます。
奥歯が失われ上顎の前歯が欠損していくと、
- 自分の歯で噛める場所がすれ違う「すれ違い咬合」
- 片顎の「無歯顎(歯が一本もないこと)」
- 上顎骨前歯部の骨吸収が起きてしまう「コンビネーションシンドローム」
と、まるでドミノ倒しのように欠損が拡大していきます。
最終的には、歯の欠損から起きる咀嚼機能低下により、肥満やメタボリックシンドロームに向かっていきます。
さらにこれらが要因となり糖尿病や高血圧へと進み、死の病である臓器不全へとつながっていくことさえあるのです。
対応が後手に回れば、より大きな手術が必要になったり、より高額な治療費がかかってしまいます。
そうなってしまわないよう、咬合崩壊を防ぎ、現存の歯を保護する。
石橋歯科医院がインプラント治療に取り組む理由がまさにここにあります。
どのようにして歯は失われるのか
私たちが高齢になってほとんどの歯を失うのは、歯を失ったことで現存の歯にさらに負担がかかり、健康だった歯まで失ってしまうからです。
入れ歯は失われた歯の機能を補う選択肢のひとつですが、入れ歯は噛む力が天然歯の1/5くらいしかありません。
また、噛む力を逃がすのが難しく、入れ歯は力が加わると沈み込み、柔らかい歯茎と残っている歯の負担が大きくなります。
その結果残っていた天然歯も悪くなってしまう場合が多いのです。
バーティカルストップの必要性
口を閉じたときに、それ以上の噛み込みを防ぐ奥歯を「バーティカルストップ」といいます。
このバーティカルストップを失うと、噛む際に大きな圧力が前方の歯にかかります。
奥歯と比べて前方の歯は細く弱いので、同じように噛んでも前方の歯にかかる圧力の方が大きくなり、歯周組織が傷付けられたり、グラグラした歯が抜ける可能性があります。
インプラントのメリット
インプラント | 部分入れ歯 | 総入れ歯 | |
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失った歯数 | 一本~全ての歯 | 数本 | 全ての歯 |
治療方法 | 人工歯根を骨に埋め込み土台にし、人工の歯を上に着ける。 | 周りの歯に留め金で人工の歯を着ける。 | 顎の上や口の裏側に粘膜を利用して装着する。 |
メリット |
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デメリット |
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インプラント治療の流れ
- 1.問診・カウンセリング
- お口の中に問題がないか診察します。丁寧なヒアリングを行いどのような回復を望まれるのかご相談を伺います。
- 2.検査
- お口や顎、お身体の状態をより的確に確認・把握するために、レントゲン写真や口腔内写真を撮影し、血液やお身体の検査を行います。
- 3.治療計画を立てる
- 検査結果をもとに、インプラントの本数、治療にかかる期間、費用などについて治療計画をわかりやすくご説明いたします。
インフォームドコンセントを徹底し、患者さまが理解・納得された上で治療を開始します。
- 4.治療・歯のクリーニング
- 必要に応じて口腔内の環境を整えるためPMTC、むし歯や歯周病の治療を行います。
歯が多く失われ、顎の骨が少ない場合は顎の骨を再生させる治療を行います。
- 5.インプラント埋入手術
- インプラントの手術には、「1回法」「2回法」の二つがあります。
インプラントと骨を固定させるのに、連結部分であるアバットメントが見えている状態で行うのが1回法、
インプラントを埋め込み歯茎を閉じて行うのが2回法です。
- 6.メインテナンス
- インプラント手術後のトラブルで最も多いのがインプラントの周りで進行する歯周病です。
そこで定期的なメインテナンスとご自身での日々のケアが治療後も必要です。
3ヶ月~1年に1回を目安にメインテナンスを受けていただき、毎日の正しいホームケアも指導します。
インプラントは人工の歯ですが、歯周病菌は歯茎に炎症を起こしたり歯槽骨を溶かす病気なのでかかってしまう可能性があります。
インプラント周辺の歯茎や歯槽骨が歯周病に掛かると、重度歯周病治療と同じ治療をすることになります。
外科的に除菌をしたり、骨移植をしたりして進行をできるだけ食い止める治療をします。
治療後もお口の健康を維持し、快適に使っていただくためにも是非定期検診にお越しください。
インプラント周囲炎とは
ブラッシングや定期検診などのメインテナンスを怠るとプラークがたまり、歯周病に似た病気になることがあります。それが、インプラント周囲炎です。
インプラント周囲炎になると、インプラントに接合している歯茎に歯周病と同様に炎症が起き、顎の骨が溶けてしまいます。
最悪の場合にはせっかく入れたインプラントが抜け落ちてしまうこともあるのです。
強い噛みしめ・歯ぎしりには注意
インプラント周囲炎の主な原因はメインテナンス不足ですが、歯ぎしりや噛む力が強すぎる場合にもインプラント周囲炎を招いてしまうことがあります。
天然歯には歯根膜というクッションがあるお陰で噛んでも歯根が動かないように噛む力を分散させて受け止める機能がありますが、インプラントにはそのクッションがありません。
大きい圧力が加わると衝撃がそのまま顎の骨に伝わり、インプラント周囲炎を招いてしまうのです。