予防歯科とは?
「歯を失う」のは、むし歯や歯周病などの病気が原因です。年をとったら誰にでも起こる老化現象というわけではありません。つまり、歯に起こる病気を予防すれば歯を失うこともないということです。
近年、日本人の寿命は確かに延びてきましたが、「健康寿命」は寿命から10年は引かなければならないと言われています。その10年間を誰かに介護してもらうのか、健康にやっていけるのか、それは「今から」の「予防」にかかっているといっても過言ではありません。
定期的にメインテナンスを受けないことで日本人は多くの歯を失っています
定期的にメインテナンスを受けられた方と、悪くなってから歯医者へ通う方では、残存歯数や健康面に大きな差が出てきます。
国の歯科医療の方針として「予防歯科」の考えを採用しているスウェーデンでは、70 歳になった時でもほとんどの人が若い時とあまり変わらない歯の本数を維持しています。
この違いはどこからくるのでしょうか。それは「予防」に対する意識、「定期メインテナンス」を受けているかどうかにあります。
子どもの時から歯の健診が当たり前、歯の健康づくりが生活習慣として定着している、ということが生涯の残存歯数に大きく影響しているのです。
日本では「痛くなったら歯医者へ行く」というのが一般的です。それに対し欧米では
「痛くならないように定期的に歯医者に通う」
という考え方が一般的です。将来、不自由なく食事を取り健康を維持するために、悪くなってからではなく定期的に歯医者へ通いましょう。
メインテナンスでお口の健康を守る
石橋歯科医院ではその方お口の状態などによって異なりますが、定期的なメンテナンスの頻度は1~3ヶ月に1回から6か月毎にをお勧めしています。
PMTC( プロフェッショナルクリーニング) によって、ブラッシングでは取ることのできない部分の歯石や歯垢、バイオフィルムという歯周病の元となる菌の塊を物理的に除去することができます。
将来、不自由なく食事をとり健康を維持するためには、早期発見・早期治療が大切です。悪くなってから治療を受けに来るのではなく、次の段階への進行を防ぐために定期的なメインテナンスを行いましょう。
以下のような症状のある方は早めの定期メインテナンスが必要です。
当院の定期メインテナンス
当院の定期メインテナンスでは口腔内検査、ブラッシング指導、PMTC、フッ素塗布、カウンセリングを行っております。もし 治療が必要だとわかったときは、患者様にご説明しすみやかに対応いたします。
- 口腔内検査
- ブラッシング指導
- PMTC
- フッ素塗布
プロが行う歯のクリーニング・メインテナンス~PMTCとは
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とはその名の通り、プロによる専用の機器を使用した歯のクリーニングのことをいいます。
普段の歯磨きではどうしても残りがちな歯垢や歯石などを除去するとともに、ヤニ汚れ、茶渋などの着色も一緒に除去するので、削らずに本来の歯の白さを取り戻すことができます。
歯の汚れを取り除くだけではなく、むし歯や歯周病の予防や、早期発見の役割もあります。
また、より歯を白くしたい方には審美治療とホワイトニングをおすすめしております。本来の歯よりもっと白くする治療法ですので、歯の白さを追求したいという方はそちらをご覧ください。
PMTCの流れ
- 1. 治療計画
- プラークの染め出し検査などを行い、口内を診査。現在の状態をご説明し、今後の治療方針をご相談します。
- 2. 歯石除去
- 専用の機器や、器具を使用し歯石を除去します。
- 3. 着色除去
- 歯の表面に付着したヤニや茶渋などのステインを落としていきます。
- 4. 研磨
- 専用のジェル(フッ素配合)を使って、歯と歯の間や表面を1本1本丁寧に磨きます。
- 5. フッ素塗布
- 仕上げに口の中を洗い、歯を強くするフッ素を塗布します。
- 6. ホームケア指導
- 最後に、家庭でのブラッシング方法や今後の治療計画を立てていきます。
神経を残すことの重要性
定期的なメンテナンスで歯周病やむし歯を防ぎ、次の段階への進行を防ぐことは非常に大切ですが、そのような取り組みの中で、神経を残すことが非常に大切です。
それは神経がない場合、歯の根が割れてしまう可能性が高まるからです。神経を取ると残された歯に栄養がいかなくなり、脆くなってしまいます。
神経を残すことが生涯のお口の健康に大変重要です。