睡眠時無呼吸症候群の方の治療のための専用のマウスピースを数年前、病院より依頼されました。
装置を作る専門の技工所に発注し、出来上がってきたものを見て、随分大きなものをお口の中に入れなければならないものだと思いました。患者さんも同じ思いだったと思います。
就寝時に何度か使用された様ですが、大きすぎて違和感が強かったとの事で、その睡眠時無呼吸症候群用の装置では無く、通常患者様に使用して戴いている、歯ぎしり防止用のナイトガードを入れて就寝して戴いておりました。その後、口腔内の治療を続けて行くうちに、睡眠時無呼吸症候群も改善されていきました。
ここ最近の話ですが、以前よりメンテナンスで定期的に来院されている患者さんより、内科からの紹介で睡眠時無呼吸症候群のためのマウスピースを作るよう依頼されました。
もともと歯ぎしり防止のためのマウスピース(ナイトガード)使用されていました。それをベースにしていくつかの工夫をしてみましたが、納得のいく効果が出ませんでした。
そこで院内で新たに上下1mmのマウスピースを作製し、口腔内で構成咬合位(上下の歯の先端を合わせる咬み合わせのこと。それにより下顎が下がらないので気道が拡がる。)をとり院内で模型を使用して上下のマウスピースを合体しました。その結果当初の無呼吸症候群が改善され、検査結果はすこぶる改善しました。患者さんも装着時に不快感なく使用できています。
保険適用で3割負担の場合
■1回目の診療時1540円(咬み合わせの診断や型を取る診療)
■2回目9900円(マウスピースが出来上がり、実際に装着し調整する診療)
#初診再診料が必要です。詳しくは当院までお電話にてお問い合わせください。