先日、インプラントの治療をしました。
以前から当院を受診されている50代の女姓の患者様です。
部位は上の前歯2本です。
患者様は今回の治療にあたり、問診の初めの段階からインプラント治療を希望されておられました。
レントゲンでは、骨の高さがありましたが、CTを撮ると、予想以上の骨の薄さが判明しました。
インプラント治療のためには、大規模な骨増生が必要と判断しました。
1度目の手術で、増生。
その後4,5か月待ってから、埋入手術を行う。
という流れを患者様にお話させていただきました。
しかし同時に、ブリッジを選択するのも、一つの選択であるとの旨を説明させていただきました。
その結果、インプラントを選択されました。
『ブリッジの場合は、周りの歯を削って、小さくすることになります。加えて歯の無い部分にかかる力も負担させることになります。その結果、周りの歯が受けるダメージは大きなものになる。』
この事は普段から患者様にお伝えすることが多いです。
今回の治療に当たって、患者様がこのことをよくお考えになられ、
将来的なご自身の口腔内の健康の維持を中心においた選択をしていただいたこと
は、歯科医師として嬉しいことです。
また、約一ヵ月後に出張があること、入院が必要であるかも心配されておりましたが、
- 痛みや、腫れがあっても1週間。
- もし、色がついても紫から、黄色で期間は2週間ほど。
- 日帰りで可能であること。
をお伝えしました。
手術は大規模なグラフトも考えましたが、結局、できるだけ負担の少ないボーンスプレッダーを利用したリッジエクスパンションとGBRを併用し、1度の手術で、埋入を終えました。
術後、痛みもなく、腫れもわずかで済みました。